包んで、分け合う。おにぎらず
おにぎらずの作り方
包んで、分け合う。ボクのおにぎらず
ボクは、おにぎらずが好きだ。
おにぎり、じゃなくて、おにぎ「らず」。
握らないから、おにぎらず。
四角い海苔に、ごはんと好きな具をのせて、ぱたんと包むだけ。
握らないのに、ちゃんとおにぎりの仲間。
名前からして、なんだか力が抜けていて、いいでしょ?

今日は、その作り方をおすそ分け。むずかしいことは何もありません♪
作り方
用意するもの
- 板海苔 1枚
- ごはん(雑穀米だと、彩りも食べごたえも豊か)
- 好きな具材 数種類
- ラップ

具材は、本当に何でもいい。
今日のボクの友だちは、
・雑穀米に梅干し
・レタス
・お刺身
・平飼い卵のスクランブルエッグ
・お肉の醤油麹和え
冷蔵庫にある「ちょっといいもの」を、少しずつ。
それがいちばん楽しい。
手順
1. 好きな具材を用意する。
彩りを意識すると、切ったときの断面がうれしくなる。
赤(梅干し)、緑(葉物)、たんぱく質(卵・肉・魚)
——この三つがあると、まず失敗しない。
2. 板海苔を半分に折って、折り目に切り込みを入れる。
海苔を二つ折りにして、いったん開く。
下半分の真ん中に、折り目から中心に向かって、はさみかナイフで一本切り込みを入れておく。
この切り込みが、あとできれいに折りたためる秘密。

3. 四つのスペースに、具をのせる。
切り込みのおかげで、海苔は四つの区画に分かれているはず。
そこに、ごはん・具・ごはん・具……と、好きに配置していく。
向かって左にごはん、右に具、と決めておくと包みやすいよ。
のせすぎ注意。
ふっくら、欲ばらずに。


4. くるりと折りたたんで包む。
切り込みを中心に、四つの区画を順番にぱたん、ぱたんと折りたたんでいく。
風呂敷を畳むみたいに。
最後にぜんぶが重なって、四角いかたまりになる。




5. ラップでぎゅっと巻く。
包んだものを、ラップでしっかりひと巻き。
四角い形をやさしく整えて、しばらくそのまま置いておく。
落ち着かせる時間。


6. 食べる前に、ラップごと半分に切る。
切るときは、ラップの上から包丁をすっと。
こうすると断面が崩れない。

半分にして、はじめて中身が顔を出す。
——ここがいちばん、うれしい瞬間。
ね、握らないでしょう。
だから手も汚れないし、力もいらない。
ただ、のせて、包んで、待つだけ。

ひとつだけ。
お刺身や卵を入れたものは、その日のうちに食べきってね。
とくにこれからの季節は。
せっかくのしあわせ、おいしいに。
最後にひとつ、小さなおはなし
久しぶりに会った母が、なんだか若返っていました。
見た目というより、まとっている雰囲気が。
半年前とぜんぜん違うね、って、親子で笑い合ったんだけど。
それが、今回作ったおにぎらずと、どこか似ているな、と思いました。
おにぎらずは、握らない。
ぎゅっと力で固めるんじゃなくて、
ただ、のせて、包んで、置いておくだけ。
それでもちゃんと、ひとつにまとまる。
むしろ、力を抜いて待つほうが、ごはんも具もそれぞれの形のままで、おいしくおさまる。
暮らしも、健康も、たぶん同じなんだな。って…
気合いで握りしめなくていい。
毎日のごはんを、ちょっと気をつけて選ぶ。
好きなものを、好きな人と分け合う。
それを、力まずに、ただ続ける。
半年、一年と続けていくと、いつのまにか、まとっている空気が変わってくる。
母の「若返り」も、きっとそういう、毎日のちいさな積み重ねの結晶なんだと思う。
食べることは、いのちを巡らせること。
自分のいのちも、分け合う相手のいのちも。。。
だから今回、おじぎらずを作って良かったねな。って、
握らない四角の中に、その日のしあわせを、そっと包んでおけるから。


